Claude Code には opusplan というモデルエイリアスがある。プランニング段階は Opus 4.6、実行段階は自動的に Sonnet 4.6 に切り替わる設定だ。「Opus の判断力で設計して、Sonnet のスピードで実装する」という2段階の分業をワンコマンドで実現する。
なぜこの分け方が効くのか
Claude Code のセッションで使われるトークンの内訳を見ると、プランニングフェーズが消費するのは全体の 10〜15% 程度。大半は実際のコード生成とファイル編集に使われる。
Opus は Sonnet の約5倍のコストがかかる。つまり「全部 Opus」で回すと、コストの大半を占める実装フェーズに割高なモデルを使い続けることになる。逆に「全部 Sonnet」では、タスク分解や実装順序の判断など、品質を決める上流工程の精度が落ちる。
opusplan はその中間を取る。品質に直結するプランニングだけ Opus を使い、あとは Sonnet に任せる。
仕組み
Claude Code の Plan Mode(shift+tab で切り替わる)がアクティブな間は Opus 4.6 が動く。プランを確定して実行フェーズに移ると Sonnet 4.6 に自動で切り替わる。ユーザーがモデルを意識して切り替える必要はない。
公式ドキュメントには次のように書かれている。
opusplan: Special mode that uses
opusduring plan mode, then switches tosonnetfor execution
設定方法
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settings.json に書いておくと常時適用される。
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Sonnet だけとの差がどこに出るか
Sonnet はコーディング性能で Opus の約 98% を出す(ClaudeLog の比較記事による)。単発のファイル編集や関数追加なら差は出にくい。
差が出やすいのは「何から手をつけるか」という判断を伴うタスクだ。複数ファイルにまたがるリファクタリング、テスト設計、依存関係の整理など、実装前の構造化が品質に直結する作業では Opus の推論が生きる。
逆に、やること が決まっている単純な実装タスクでは sonnet で十分で、opusplan を使うコストメリットは薄い。
Max・Team Premium ユーザーの注意点
Max プランおよび Team Premium では、デフォルトモデルがすでに Opus 4.6 になっている。この場合 opusplan に切り替えると、実行フェーズが Sonnet に落ちる。Opus のクォータ消費は抑えられるが、実装フェーズの精度が若干落ちる可能性がある。コスト節約より品質を優先するなら opus のままで使う方が合っている。
Pro プランや Team Standard では、デフォルトが Sonnet 4.6 なので opusplan は素直にコスト最適化の手段になる。
1M コンテキストとの組み合わせ
opusplan は [1m] サフィックスで拡張できる。
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大きなコードベースを扱うセッションでは、プランニング段階でコンテキストが埋まりやすい。Opus で広く読んでプランを立て、Sonnet で実装する流れと 1M コンテキストは相性がいい。
「Opus でプランして Sonnet で実行」は考え方としては単純だが、opusplan はそれを設定一発で実現する。使い分けを手動でやろうとすると面倒なことが、エイリアス一つで完結する。Pro プランや Team Standard で Claude Code を日常的に使っていて、コストを抑えながらプランニング品質を上げたいなら、まず試す価値がある設定だ。
