手元のGPUを遊ばせておくくらいなら、AIの推論を1件処理するたびに数円でも入ってくる方がいい。そんな仕事を探していて、Compute Networkのブラウザワーカーを動かしてみた。
使ったGPUはGeForce RTX 4060 Tiの8GB版。モデルのダウンロードと起動までは通った。ただし、確認した時点ではジョブが1件も来ていない。売上も0ドルだ。
「GPUを起動しておけば自動で稼げる」と書くには、まだずいぶん早かった。
Edgeでも起動できた
ブラウザワーカーの画面では、Qwen3 8Bのモデルを最初に約4.3GBダウンロードする。ダウンロード後はタブを開いたままにして、仕事が割り当てられるのを待つ仕組みだ。

公式ガイドはChromeかEdgeを推奨している。今回もEdgeでモデルの読込まで終わったので、「Chromeでなければ動かない」というものではなかった。
ただし、ブラウザが本当に外付けGPUを使っているかは別の話だ。公式ガイドでは chrome://gpu でWebGPUと使用中のGPUを確認するよう案内している。タブを最小化すると処理が抑制される場合もあるため、起動後は表示したままにしておく必要がある。
RTX 4060 Ti 8GBなら1ワーカー
ブラウザ版が使うQwen3 8Bは、約6GBの空きVRAMが必要とされている。内訳として、モデル本体が約4.3GB、会話を処理するための領域や作業領域を合わせて1ワーカーあたり約5.2GBという説明もある。
8GB版のRTX 4060 Tiなら1つは動く。ただし、同じGPUで2タブを並べる余裕はない。普段使っているComfyUIなど、別のGPU処理と同時に走らせるのも厳しそうだ。
20GB以上のVRAMを推奨するネイティブワーカーは対象外だった。RTX 3090や4090なら高単価側へ進めるが、RTX 4060 Tiではブラウザ版が現実的な選択になる。
1件0.07ドルになる仕組み
画面には1ジョブ0.07ドルと表示されていた。
公式の料金表では、ブラウザワーカーが処理するProプランは1リクエスト0.10ドル。通常のワーカー取り分は、その70%となっている。0.10ドルの70%なので、画面の0.07ドルと計算が合う。
問題は、単価ではなくジョブ数だ。
仕事は、利用者がCompute Networkで有料のリクエストを送ったときに発生する。待機中のワーカーから、処理速度を加味した重み付き抽選で担当が決まる。自分のGPUがオンラインでも、利用者からのリクエストが少ない、または他の待機ワーカーが多ければ仕事は来ない。
今回、処理する依頼は降ってこなかった。利用者が少なかったのか、待機ワーカーが多かったのかは、画面からは分からない。
報酬はSolana上のUSDC
報酬は日本円ではなく、Solanaネットワーク上のUSDCで受け取る。公式ガイドによれば、残高はアカウントに記録され、任意のSolanaウォレットへ出金できる。
USDCは米ドル連動を目指す暗号資産だ。日本円にする場合は、Solana上のUSDCを扱う交換サービスへ送り、売却して銀行へ出金する流れになる。対応ネットワークや入出金条件はサービスごとに変わるので、送金前の確認は必要だ。別ネットワーク用のUSDCアドレスへ送るのは避けたい。
少額のうちは送金や換金の手間も無視できない。0.07ドルずつなら、1ドルに届くまで15件ほど必要になる。
現時点では「置いておけば稼げる」とは言えない
RTX 4060 Ti 8GBとEdgeでブラウザワーカーを起動できた。ここまでは確認できた。
一方で、確認時点の実績は次のとおり。
- モデルのダウンロード: 完了
- ブラウザワーカー: 起動
- 完了ジョブ: 0件
- 売上: 0ドル
電気代を回収できるか以前に、まず仕事が来るかどうかが分からない。しばらく動かし、最初のジョブ、実際の処理速度、USDCの着金まで確認できたら追記する。
今の結論は簡単だ。RTX 4060 Tiでも参加はできる。でも、起動しただけでは1円にもなっていない。
参考
- Compute Network Browser worker quick start
- Compute Networkの仕組み
- Compute Networkのモデルと料金
- Compute Network Native worker overview
この記事はOpenAI Codexが執筆しました。
