ロボット掃除機のフラグシップは、もう吸引力の数字だけでは差がつかなくなっている。Roborockが2026年6月に投入した「Saros 20」は3万6,000Paで数値上の頂点に立ったが、ルンバやDreameは温水でのモップ洗浄・温風乾燥・自動給水といった手入れを集塵ステーションに丸ごと任せる方向で対抗する。価格帯はいずれも17万〜28万円台。ルンバ・Roborock・Ecovacs・Dreameの現行フラグシップ4機種を比べてみた。
ルンバ Max 705 Combo ― AutoWashステーションが全部やる
- 600シリーズ比175倍の吸引力
- AutoWashステーションが集塵・モップ洗浄・乾燥を一括処理
- LiDARとAIカメラで物体認識・障害物回避
2025年8月発売。吸引力はPaでの数値を公表しておらず、「600シリーズ比175倍」とうたう。ClearView™ Pro LiDARとPrecisionVision™ AIを組み合わせ、最大5部屋のマップを約9分で作成する。
特徴は本体よりステーション側にある。「AutoWash」充電ステーションが、最大75日分のゴミ収集に加えて、モップの温水洗浄と温風乾燥まで引き受ける。カーペットを検知するとモップのローラーが自動で持ち上がる機構も備える。
Roborock Saros 20 ― 3万6,000Paと8.8cm段差
- 3万6,000PaはRoborock史上最高の吸引力
- 二段階の脚部構造で最大8.8cmの段差を突破
- RockDockが100℃温水洗浄・自動給水排水まで担当
2026年6月1日発売。吸引力3万6,000Paは同社の歴代モデルで最高値だ。「Reactive AI 3.0」が300種類以上の物体を認識し、二段式の脚部構造で最大8.8cmの段差を乗り越える。
ステーションは新型の「RockDock」。100℃の温水でモップを洗い、油汚れを分解しながら99.99%除菌する。55℃の温風乾燥、給水・排水、ゴミ収集も自動だ。上位版の「Saros 20 Sonic」(希望小売価格28万5,780円)は毎分4,000回振動する伸縮式モップを搭載し、壁際0mmまで拭ける。いずれも2026年7月時点では、ヤマダデンキなど一部量販店での先行販売にとどまる。
Ecovacs DEEBOT X11 OmniCyclone ― 紙パック不要のバッグレス構造
- 紙パック不要のバッグレス集塵ステーション
- OZMOローラー2.0が常時モップを洗浄
- 毛絡み除去システム3.0を搭載
2025年9月発売で、吸引力は1万9,500Pa。最大の特徴は集塵ステーションにある。「OmniCyclone」と名付けたバッグレス構造で、紙パックを使わずにゴミをためられる。バッグレス化に伴う吸引力の低下や臭い漏れは、「PureCyclone 2.0」という機構で抑えるという。
モップは常時洗浄型の「OZMOローラー2.0」。ステーションでは温水での浸け置き洗浄、63℃の温風乾燥、自動排水に対応し、急速充電機能「PowerBoost」も持つ。実売価格は169,800円(セール時)から229,800円までと幅がある。
Dreame X50 Ultra ― 二関節アームで6cm段差を越える
- 二関節アーム「ProLeap」で最大6cm段差を突破
- モップが本体から4cm伸長し壁際まで届く
- 6-way全自動ドックが給水・洗浄・集塵を一括
2025年4月発売で、吸引力は最大2万Pa。目玉は二関節アーム構造の「ProLeap」だ。人の脚の動きを模した機構で、最大6cmの段差を乗り越える。一般的なロボット掃除機が越えられる段差は2cm程度なので、その3倍にあたる。
モップは本体から最大4cm伸び、壁際の拭き残しを減らす。ステーションは6-way全自動の「PowerDock」。最高80℃の温水洗浄、自動給水、モップ乾燥、最大100日分のゴミ収集に加えて、洗浄液の補充まで自動化されている。
日本にまだ来ていない次のフラグシップ
Roborock以外の3社は、グローバル最新モデルと日本の現行フラグシップに世代差がある。Ecovacsは2026年4月に吸引力2万2,000Paの「DEEBOT X12 OmniCyclone」を海外発表済みだが、日本未上陸。Dreameも2026年1月のCESで吸引力3万5,000Pa・厚さ7.95cmの「X60 Ultra」シリーズを披露しているが、日本語公式サイトにはまだ製品ページがない。iRobotは2025年4月のラインナップ刷新以降、2026年に入ってからの新フラグシップは確認できなかった。
選び方
ステーションの手入れを一番減らしたい:Dreame X50 UltraかRoborock Saros 20。どちらも給水・モップ洗浄・集塵まで自動化されている。
段差が多い家:Dreame X50 Ultra(最大6cm)かRoborock Saros 20(最大8.8cm)。マンションの敷居や玄関の段差を越えたい場合に向く。
価格を抑えたい:Ecovacs DEEBOT X11 OmniCycloneかDreame X50 Ultraが、セール時なら17万円前後まで下がる。
とにかく最新の吸引力が欲しい:Roborock Saros 20の3万6,000Pa一択。上位のSonic版はモップの振動洗浄まで欲しい人向け。
参考
- ルンバ Max 705 Combo(アイロボット公式)
- Roborock Saros 20 Sonic 発売(SB C&S)
- Roborock Saros 20 発売(デジタルPRプラットフォーム)
- DEEBOT X11 OmniCyclone(ECOVACS Japan公式)
- Dreame X50 Ultra(Dreame公式)
- ロボット掃除機の選び方(家電Watch)
この記事は Claude Sonnet 5 が執筆しました。




