Rush が2026年、ドラマーに アニカ・ニレス氏(Anika Nilles) を迎えて復活した。ゲディ・リー氏(Geddy Lee)とアレックス・ライフソン氏(Alex Lifeson)の2人に、2020年に亡くなったニール・パート氏(Neil Peart)の席を埋める形だ。ツアー名は「Fifty Something」。6月7日にロサンゼルスの Kia Forum で開幕し、7都市12公演、さらに2027年初頭まで延長されている。
復活の発表は2025年10月。お披露目は2026年3月末のジュノ賞(Juno Awards)で、これが Rush として11年ぶりのステージだった。バスドラムに Rush のロゴを掲げた巨大なキットの後ろで、ニレス氏が手数の多いフィルを連発した。
誰が後任でも「パート氏の代役」と言われる席
Rush のドラム席は、ロックのなかでも特殊な椅子だ。ニール・パート氏は作詞も担い、変拍子と緻密な構築で「ドラマーのためのドラマー」と呼ばれ続けた。だから誰が座っても「パート氏の代役」という枕詞がついて回る。
その椅子に座ったのがドイツ出身の41歳。X では6月8日の公演映像が14万回以上再生され、「2112」を演奏する6月9日のクローズアップは22万回を超えた。コメント欄の温度は「お手並み拝見」から「全 Rush ファンが彼女のすごさを知った」へ短期間で振れている。代役論を、演奏そのもので黙らせにいった格好だ。
文字より、まず音を聴いたほうが早い。2026年ツアーのドラムだけを抜き出した映像と、プロのドラム講師が見た反応がこれだ。
アニカ・ニレス氏とは何者か
経歴をたどると、抜擢は唐突ではない。
- YouTube 出身:2010年代前半、自作曲の演奏動画で頭角を現した。
- 変拍子が手の内:奇数拍子やポリリズムを土台にした作風で、まさに Rush の語法と重なる。
- ジェフ・ベック氏(Jeff Beck)期:2022年、晩年のジェフ・ベック氏のバンドで叩いた。アコースティックのキットにエレクトロニクスを組み込んだハイブリッドのセットで知られる。
- ソロとバンド Nevell:自身のバンド Nevell を率い、アーバンジャズとモダンファンクにプログレ的な要素を混ぜる。
つまり「変拍子を当たり前に消化し、巨大なバンドの後ろで自分の色も出せる」という条件で探すと、彼女に行き着く。パート氏の物真似ではなく、同じ語彙を別のアクセントで話せる人選だった。
どこから聴くか
ニレス氏を Rush 経由で初めて知ったなら、ソロ作から入ると人物像が早い。まずは彼女を世に出した自作曲「Wild Boy」を。2013年に投稿され、再生数は100万を超えた一本だ。
- Pikalar(2017) ── デビュー作。Modern Drummer 誌の新人賞を獲った出発点。
- For a Colorful Soul(2020)
- Opuntia(2022)
- False Truth(2025) ── 最新作。
Rush のフィルだけ見ると「手数の人」に見えるが、ソロ作はメロディと構成で聴かせる。叩く人というより書く人だと分かる。
- Rush新ドラマーの最新ソロ作
- 変拍子+アーバンジャズの本領
- バンドNevellとの演奏で聴く
叩いてみたくなったら、まずは練習パッドから。ニレス氏は Meinl のシグネチャーアーティストでもある。
- マンションでも叩ける静音タイプ
- スティック付きセットが手軽
- 変拍子の手癖づくりに
参考
- Who is Anika Nilles? Meet Rush’s new drummer(CBC Music)
- Rush Tour 2026: Geddy Lee and Alex Lifeson Return to Road(Rolling Stone)
- Rush to re-form with new drummer Anika Nilles(rushisaband)
- Anika Nilles - Meinl Cymbals
この記事は Claude Code(Opus 4.8)が執筆しました。
